べにばな薬局のブログ

ウキウキの春なのに、困った症状があるのです。

2023年2月22日

春です!

自然界では春は芽吹きの季節。

植物たちは伸びやかに成長していきます。春はちょっとしたことで気分がウキウキ!

でも、実は

春は肝が弱りやすい季節でもあるのです。

肝の弱りが原因で、困った症状が出ることも。

当てはまる方いらっしゃいませんか?

 「人と話をするときに、痰が絡んだようになって咳払いをしてしまいます。相手に不快な印象を与えているのでは?と心配になります。緊張したり、困ったことが起こると特にひどい気がします。」

 「喉に何かが詰まっているような感じがするのですが、飲み込むことも出来ず出すことも出来ません。その詰まったものはいつの間にか消えているのですが、ふとしたときにまた出てきてしまいます。」

 「無意識なのですが、頻繁に咳払いをしてしまい『風邪ですか?』と言われてしまいます」

このように喉の違和感を訴えてご相談にいらっしゃることが多いです。

「誤って何か飲み込んだのかな?」「喉に何か出来ているのでは?」と不安になって病院を受診しても、喉に異常は見られない場合がほとんどです。

咽喉頭異常感症という病名がつくこともありますが、漢方では『梅核気』『ヒステリー球』などと言い表します。

これらの症状は『肝』の働きが大きく関係しています。

五行説に照らし合わせると、肝には木の性質があり伸びやかな状態を好みます。

『肝』の働きのひとつに気の流れを司る働きがありますが、ストレスや緊張、抑うつ感、憂鬱な気持ち、怒りなどがあると伸び伸び出来ず気の流れが滞ってしまい『肝鬱証』の症状が出てきてしまいます。それが人によっては喉の違和感として出てくるのです。

上手にストレス発散をしたり、体を動かしたり、『まあ、いいか!』と考え方を変えたりすることは気の流れを良くすることに繋がります。

それでも難しいときは漢方薬が手助けします!

人間も植物同様伸び伸び生きていけると出来ると良いのですが、特に春は入学・就職・引っ越しなど環境の変化も大きく、子どもも大人も気の流れが滞りがち。

自然は巡ります。春を快適に過ごすには今からの養生が大切になってくるのです。

肝の弱り、ストレス緩和は漢方が得意とするところです!

お気軽にご相談下さい♪

このほか、『肝』にはさまざまな働きがあり『肝の弱り』に伴う症状もさまざまです。

次回は別の『困った症状』を掲載予定です。

また覗いてみてね♪

しっかり体調を整えて、楽しい春を迎えましょう♪

お問い合わせ TEL0955-70-1881

空咳がつらい・・・ 

2022年10月28日

『秋になって空咳が出始めました。

一度咳をし始めると立て続けに出て、夜は特につらいです。

ゾクゾク寒気や熱もないので風邪ではないと思うのだけど。         

以前咳ぜんそくと言われたことがあるので、そうならないようにしたいのです。』

日中は夏のように暑く、夕方日が沈むと急にヒヤッとした空気に変わったある日、こんなご相談がありました。

コンコン!ケンケン!痰がなくて乾いた咳。

痰はあっても少なくて切れにくい咳。

顔が赤くなるほど立て続けに出る咳。

咳が続くと体力も消耗するし、しかも夜間だと睡眠も妨げられるので、本当につらいですね。

こんなお悩みないですか?

□ 鼻やのどの乾燥感 

□ 乾いた咳

□ 痰は少ないが、切れにくい咳

□ なかなか咳が治まらない

□ 疲れると呼吸が浅くなる

□ 皮膚の乾燥

□ 乾燥による痒み

□ 最近便秘がち

実は、秋は咳のお悩みが増える季節なのです。

【空咳とはどんな咳?】

咳は体内に入ってきた異物やウイルス、細菌などを追い出そうとする身体に備わった正常な反応です。

咳には痰が多い湿った咳と、痰がないか有っても少量で切れにくい乾いた咳があります。

空咳とは、後者の痰がない咳のことです。

【空咳の原因は?】

風邪、空気の乾燥、アレルギー、たばこの吸い過ぎ、咳ぜんそく、肺炎等が有りますが、ここでは秋に多い咳のお悩みについて書いてみます。

【秋に空咳が多い訳】

日中の暑さは夏のようでも朝晩の気温が下がっていく秋口は、冷たい飲み物の摂りすぎや夏の疲れで弱った胃腸を立て直す時期です。

季節はいきなり「夏」から「秋」に変わるのではなく、徐々に移っていきます。

それぞれの季節の変わり目を土用と言い、次の季節に備えて胃腸の養生をします。

土用とは立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を指します。

旧暦(和暦)は現在使われている暦と若干のずれもあり、現在の季節感にもそぐわないのでピンとこないかも知れませんね。

秋口は日中は夏のように暑い日が続いているので、つい冷たいものを摂るなど胃腸の養生を怠りがちです。

そうすると、空気が冷えて乾燥する本格的な秋になるころに肺の働きが衰えてきます。

【肺の働き】

肺が吸入した「精気(空気)」と食べ物を脾胃で消化吸収したもので作られた「気」のエネルギーを全身に巡らせ、脾胃から送られてきた水分の代謝を調節をし、皮毛(皮膚)に精を送り、喉や鼻の粘膜を丈夫にして外邪(細菌、ウイルス、気候の変化)から身を守る働きがあります。

【秋と肺】

健康な肺は潤いがあるので、燥邪(身体にとって必要以上の乾燥)の影響を受けにくいのですが、肺の機能が衰えていると空気が冷え乾燥してくる秋に燥邪の影響を受け、鼻や喉の乾燥感、空咳が出やすくなります。

また、肺は皮膚・大腸と密接な関係があるので、皮膚の乾燥、乾燥による痒み、腸の潤い不足で便秘などの症状が出やすくなったりもします。

【肺の養生】

肺は乾燥と冷えに弱いので、秋口に冷たいものを取り過ぎないようにします。

秋は香辛料などで肺を温め、潤す作用のある食材を積極的に摂りましょう。

シソ、ニンンク、ショウガ、サンショウ、コショウ、ゴボウ、大根、にんじん百合根、松の実、クルミ、ごま、リンゴ、イチジク、梨、ブドウ・・・自然はその季節の養生に必要なものをちゃんと用意してくれていますね。

一口メモ:「咳に大根ハチミツ」の訳

大根は気を降ろす作用があり、咳を鎮めてくれます。

蜂蜜には潤す作用があるので、乾燥した咳や腸の乾燥による便秘に効果的です。ただ、大根は涼の作用があるので、生姜を少し入れるとよいでしょう。

【鼻呼吸、口呼吸】

①鼻腔の働き

・匂いを感じる

・声の響きをよくする

・空気の加湿・加温

・異物の排泄(くしゃみ、鼻水などで)

・吸った空気をきれいにする

・一酸化窒素(NO)の分泌

 

②鼻呼吸の場合

・鼻毛や絨毛、鼻水で細菌やウイルス、花粉などの異物を濾過

・扁桃リンパ組織が更に異物を防御

・鼻の中で温められ、加湿された空気が肺に入る

・一酸化窒素により殺菌された安全な空気が肺に入る

 ※口呼吸ではこれができません。

③口呼吸の場合

・口腔内が乾燥し、細菌などが繁殖しやすい

・乾いて冷たい異物だらけの空気が直接喉を通り、肺に入る

【肺と密接な関係 ~鼻 皮膚 大腸 の話~】

五行色体表によると、肺と鼻、大腸、皮毛には密接な関係があります。

①肺と鼻:

鼻腔の働きでもわかるように、鼻は肺を守るために存在すると言っても過言ではありません。

鼻粘膜から分泌される鼻水は、1日に1L~1.5Lといわれています。つまり鼻腔の中はかなり高い湿度になっていて、鼻呼吸で入ってきた乾いた空気に適度な湿り気を与えて肺へ送るという役割を担っています。また、鼻毛は優秀なフィルターで空気中のホコリ、花粉、ウイルスなどが体内に入るのを防いでくれます。

※鼻水が多すぎても困った症状に悩まされるのですが、これについては又別の機会に譲ります。

②肺と大腸と皮毛(皮膚と考えてください):

五臓六腑の関係性で、肺と関係がある腑は大腸です。大腸は食べ物が消化吸収された残り滓から水分とミネラルを吸収し、便を作るところです。

肺の働きが衰えて、働きの一つである粛降作用(上から下へおろす)がうまくいかないと、便も出にくくなってきます。便秘はニキビ肌荒れの原因になることは皆様も実感としてあるでしょう。

皮膚の膚の中に胃という字が組み込まれていますね。つまり「皮膚は内臓の鑑」といわれるように、皮膚治療においては胃腸の状態を考慮するべきなのです。


【秋は感傷的?!】

秋の夕暮れは何故かもの悲しいですね。ススキの穂が揺れても、落ち葉が落ちても悲しい・・・(少々オーバーですが)、秋になって肺が衰えてくると「悲」という感情に陥りやすくなります。逆に季節にかかわらず「悲しみ」過ぎると肺を傷つけます。

そんな時は呼吸が浅くなっていますので、深呼吸がおすすめ。口から大きく吐いて、鼻から深ーく吸い込みます。

空気のよい郊外で紅葉を楽しみながら、深呼吸をすると、「悲しい気持ち」も吹き飛びます。気分転換にもなって呼吸器系も鍛えることができて、一石二鳥です。

いかがでしたか?空咳から感傷的な秋のお話まで。

季節に合わせた養生は漢方が得意とするところです。

薬剤師・国際中医師・子宝カウンセラー 

渡辺喜美江

いつまでもとれない咳(有痰、無痰)、困った鼻の症状、皮膚のお悩みは今すぐお電話、LINE、HPからご予約ください。

でんわ 0955-70-1881

だる~い、おも~い、ねむ~い

2022年6月28日

何かが覆い被さったように身体がだるいし、頭も重い。

その上異常に眠いし、動くのも億劫。

お天気のせいかしら?

とにかく身体が晴々しないのよ。

 

それはお困りですね。

身体がだるいと仕事もはかどりません。決して怠けているわけではないのですよね。

それは湿気の多いこの季節にありがちな症状です。

最近は「梅雨ダル」という言葉もあるくらいです。

つまり、「だる~い、おも~い、ねむ~い」は身体の湿気のサインなのです。

自然界の「湿」の現象が人体に影響を及ぼす結果で、天候だけではなく湿度の高い地域でも起こりやすい症状です。

そのような湿を漢方では「湿邪」と言います。

実際にご相談に来られる時は、「湿邪」にほかの要素が加わって、様々な症状を現しています。

Aさんの場合

「急に寒気がして、熱っぽい。とにかく身体がだるくて、だるくて。

頭は重いし、吐き気はするし、早く横になりたい。

今から熱が上がるのかしら、節々も痛くなってきた。相当悪質な風邪ですかね。」

Aさんは湿邪に風邪(ふうじゃ)が加わった症状です。

湿度の高い夜に寝冷えでもしましたか?

湿邪も風邪も身体には不要なものなので、取り除いてあげるとスッキリ!

対応が早ければ、1,2服で効果てきめん。

Bさんの場合

「元々冷え性で、エアコンが苦手です。膝掛けを掛けているけれど、腰から下が重怠く冷えます。

くるぶしや、足の甲が冷たくてひどいときは膝も痛くなってつらいです。

足が浮腫みやすく、トイレも近いです。」

冷え性さんはエアコンが苦手です。ストールや膝掛けで防御しても冷えと湿邪でつらいですね。

身体を温めて更に湿邪を追い出す漢方薬が必要ですね。

ただでできる方法は、体温より低いものや身体を冷やす食べものを控えること。

半身浴でじわっと汗をかくこともお勧めです。

Cさんの場合

「実は、おりものが多くて痒いのです。診てもらっても特に異常はないのです。

暑い時期や生理中が特に痒くて憂鬱でイライラします。

暑がりで冷たいものをよく摂ります。」

痒みはつらいですね。外用薬を塗っても一時しのぎです。

熱邪と湿邪による症状です。湿熱の症状は高温多湿で悪化します。

身体の熱(体温計の熱ではありません)を冷ますと同時に湿も追い出す必要があります。

Dさんの場合

「めまいで悩んでいます。特に朝起きるときによく起こります。

急に振り向いたり、上を向いたりするのが苦手です。胃がちゃぽちゃぽしています。

胃腸も丈夫ではありません。便は軟便気味です。」

湿邪の症状というよりも、胃の水分代謝の機能が弱くて体内に湿が滞っている状態です。

胃腸を丈夫にして水分代謝がうまくいくようにしましょう

「湿」は重く濁った性質

思い当たることありませんか?

□身体が重い

□頭が重い 何か被さったよう

□胃が重くムカムカする。吐き気がある。

□軟便や下痢 おなかが鳴る

□関節が重く痛む

□訳もなく朝から眠い

□浮腫みやすい

□垢が多い

□女性の場合おりものが多い    

脱水していない洗濯物をイメージしてみましょう。

ビショビショの衣類は重くダランとしています。

洗濯物が眠いと思っているかどうかわかりませんが、

脱水して風に揺られて乾いていくとヒラヒラと軽やかに見えますね。

梅雨時は洗濯物も乾きにくいですよね。人間の身体もそうなのです。

身体が重だるくても億劫がらずに身体を動かして一汗かくと、

身体が軽くなり症状が楽になってっくるはずです。

毎日のお風呂、シャワーで済ませていませんか?

ちゃんと湯船につかって汗をかきましょう。

それでも辛いときは漢方にお任せ下さい。

季節に合わせた養生は漢方が得意とするところです。

あなたの症状にあわせた漢方薬をお作りします。

心も体も晴々となりますように!

薬剤師・国際中医師・子宝カウンセラー 渡辺喜美江

お問い合わせ 0955-70-1881

おしっこの悩みいろいろ  膀胱炎かな?

2022年5月3日

「2,3日前から急におしっこが間近くなって、下腹部に不快感があるの、膀胱炎かしら?」

「そう言えば、症状が出始める前にトイレに行くのを忘れるくらい忙しかった。いざトイレに行くとスムーズに出ないし、量も思ったほど出ていない。下腹が張った感じがして終わる頃にきゅっと痛みがある。」50代女性

~それは、お辛いですね。

忙しいとついトイレを我慢しがち。スムーズに出なかったり痛みがあるとますます憂うつですね。

実は、おしっこの悩みは疲れやストレスとも関係があるのです。

この方の場合、忙しさがストレスになって氣の流れが滞ったのです。氣の流れが滞ると血や水の流れも滞ってきます。

氣の流れを良くして、水の滞りも取る漢方薬が必要です。

おしっこの悩みは女性には多いご相談の一つです。

以下いくつかご紹介します。

Bさん

「長時間運転して疲れていた。車を降りたところでご近所の方と長く立ち話。その後腰も痛くなって、その夜はおしっこに何回も起きた。出方も勢いがないし、終わったかと思うとポタポタっと。残っているのかな?痛みはないけど冷えている感じがある。」60代女性

~疲れと冷えから来る症状です。腎は尿をつくるところ、膀胱は尿を溜めるところ。腎を温める漢方薬の出番です。

Cさん

「2,3日前からおしっこが近くなって困っている。度々行くのに結構な量が出る。痛みや残尿感はないけれど、下腹が重くて腰も重だるい。そう言えば、その頃から夜中のおしっこの回数が増えている。」70代女性

~腎臓で血液から不要な分を濾過して尿として排泄されますが、夜間は腎臓を通過する血液量を調整しています。そこの調節がうまくいかないと結果的に夜間のおしっこの回数が増えてしまいます。温めて腎の機能を回復しましょう。

Dさん

「急におしっこに行きたくなって、出るときに少し熱い感じがして渋ったような痛みがある。残った感じはない。糸状の血が見えたので驚いた。

以前もこんなことがあって、疲れや精神的にいろいろあった時かなと思う。水分はよく摂っている。」40代女性

~水の停滞あるところに、炎症が生じたものです。

水の流れをスムーズにして、炎症や出血を抑える漢方薬が必要です。

膀胱炎(淋症)について

(膀胱炎は漢方の世界では淋症といいます。淋は滴り落ちるという意味です。)

膀胱炎には単純性膀胱炎、複雑性膀胱炎、間質性膀胱炎がありますが、ここでは薬局でご相談が多い単純性膀胱炎について書きます。

膀胱炎とは

○膀胱は腎臓で作られた尿を一時的の貯めておく場所が、細菌感染などによって炎症を起こしている状態です。

○女性に多くみられます。

○ほとんどの場合細菌が尿道から逆流し、膀胱で繁殖して発症します。

 ・大腸菌が原因のことが多く、細菌の量が多いと罹りやすい

 ・疲労やストレスで免疫力が落ちていると罹りやすい

 ・特に女性は尿道が短く細菌が膀胱に入りやすい

○尿の流れがスムーズでないと罹りやすい

 ・男性では前立腺肥大や包茎

 ・ガン、尿路結石など

○性行為でも罹ることがあります。

「排尿時や排尿終わり頃、下腹部が痛い」~排尿痛

「残った感じがする」~残尿感

「トイレの回数が急に増えた」~頻尿

「おしっこに血が混じる」~血尿

こんな症状でお困りでしたら、膀胱炎かもしれません。

膀胱炎のご相談をよく受けますが、排尿痛や残尿感などがない場合も多々あります。

検査をしても細菌はほとんどいないと言われる、抗生物質で治まっても繰り返すことが多いようです。

漢方はお困りの症状がどうして起こるのかということから考えます。

例えば、あなたの体の方に原因があるのか?それとも外からの原因によるものなのか?など、

ご一緒に考えて、あなたにピッタリの漢方薬を提案しています。

タイプに合わせた漢方薬で

あなたの「おしっこの悩み」解決します。

薬剤師・国際中医師・子宝カウンセラー 渡辺喜美江

おしっこの悩みご相談は、べにばな薬局へ

唐津市南富士見町6-23

0955-70-1881

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