べにばな薬局のブログ

2022年6月

だる~い、おも~い、ねむ~い

2022年6月28日 火曜日

何かが覆い被さったように身体がだるいし、頭も重い。

その上異常に眠いし、動くのも億劫。

お天気のせいかしら?

とにかく身体が晴々しないのよ。

 

それはお困りですね。

身体がだるいと仕事もはかどりません。決して怠けているわけではないのですよね。

それは湿気の多いこの季節にありがちな症状です。

最近は「梅雨ダル」という言葉もあるくらいです。

つまり、「だる~い、おも~い、ねむ~い」は身体の湿気のサインなのです。

自然界の「湿」の現象が人体に影響を及ぼす結果で、天候だけではなく湿度の高い地域でも起こりやすい症状です。

そのような湿を漢方では「湿邪」と言います。

実際にご相談に来られる時は、「湿邪」にほかの要素が加わって、様々な症状を現しています。

Aさんの場合

「急に寒気がして、熱っぽい。とにかく身体がだるくて、だるくて。

頭は重いし、吐き気はするし、早く横になりたい。

今から熱が上がるのかしら、節々も痛くなってきた。相当悪質な風邪ですかね。」

Aさんは湿邪に風邪(ふうじゃ)が加わった症状です。

湿度の高い夜に寝冷えでもしましたか?

湿邪も風邪も身体には不要なものなので、取り除いてあげるとスッキリ!

対応が早ければ、1,2服で効果てきめん。

Bさんの場合

「元々冷え性で、エアコンが苦手です。膝掛けを掛けているけれど、腰から下が重怠く冷えます。

くるぶしや、足の甲が冷たくてひどいときは膝も痛くなってつらいです。

足が浮腫みやすく、トイレも近いです。」

冷え性さんはエアコンが苦手です。ストールや膝掛けで防御しても冷えと湿邪でつらいですね。

身体を温めて更に湿邪を追い出す漢方薬が必要ですね。

ただでできる方法は、体温より低いものや身体を冷やす食べものを控えること。

半身浴でじわっと汗をかくこともお勧めです。

Cさんの場合

「実は、おりものが多くて痒いのです。診てもらっても特に異常はないのです。

暑い時期や生理中が特に痒くて憂鬱でイライラします。

暑がりで冷たいものをよく摂ります。」

痒みはつらいですね。外用薬を塗っても一時しのぎです。

熱邪と湿邪による症状です。湿熱の症状は高温多湿で悪化します。

身体の熱(体温計の熱ではありません)を冷ますと同時に湿も追い出す必要があります。

Dさんの場合

「めまいで悩んでいます。特に朝起きるときによく起こります。

急に振り向いたり、上を向いたりするのが苦手です。胃がちゃぽちゃぽしています。

胃腸も丈夫ではありません。便は軟便気味です。」

湿邪の症状というよりも、胃の水分代謝の機能が弱くて体内に湿が滞っている状態です。

胃腸を丈夫にして水分代謝がうまくいくようにしましょう

「湿」は重く濁った性質

思い当たることありませんか?

□身体が重い

□頭が重い 何か被さったよう

□胃が重くムカムカする。吐き気がある。

□軟便や下痢 おなかが鳴る

□関節が重く痛む

□訳もなく朝から眠い

□浮腫みやすい

□垢が多い

□女性の場合おりものが多い    

脱水していない洗濯物をイメージしてみましょう。

ビショビショの衣類は重くダランとしています。

洗濯物が眠いと思っているかどうかわかりませんが、

脱水して風に揺られて乾いていくとヒラヒラと軽やかに見えますね。

梅雨時は洗濯物も乾きにくいですよね。人間の身体もそうなのです。

身体が重だるくても億劫がらずに身体を動かして一汗かくと、

身体が軽くなり症状が楽になってっくるはずです。

毎日のお風呂、シャワーで済ませていませんか?

ちゃんと湯船につかって汗をかきましょう。

それでも辛いときは漢方にお任せ下さい。

季節に合わせた養生は漢方が得意とするところです。

あなたの症状にあわせた漢方薬をお作りします。

心も体も晴々となりますように!

薬剤師・国際中医師・子宝カウンセラー 渡辺喜美江

お問い合わせ 0955-70-1881

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