『腸はうんちをつくるところ』と思っていませんか?
最近の研究では腸内細菌が、
動脈硬化・糖尿病・肥満・認知症など
様々な病気と関係があることがわかってきました。
また、免疫力強化、ビタミン類やドーパミン・セロトニンを作り、
エネルギーを作る働きもあるのです!
今回はそんな腸内細菌について少し書いてみたいと思います。
腸には細菌が棲んでいる!
私たち人間の大腸には約1000種類、
100兆~1000兆個の細菌が棲んでいると言われます。
これは、人間の体内に棲む細菌の約9割に相当します。
重さにすると、1.5kg!!!
これらの腸内細菌が菌種ごとに塊となって、
腸壁にびっしりと張り付いて生息している様子から、
『腸内フローラ(お花畑)』と呼ばれています。
腸内フローラの中身は?
腸内細菌には善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在します。
《善玉菌》・・・乳酸菌・ビフィズス菌など
○身体にとって必要な栄養素を効率よく吸収
○ビタミン・たんぱく・体内酵素の産生
○腸内を酸性に近づけ、悪玉菌が増殖しにくい環境にする
○腸の蠕動運動を活発にし、老廃物を排泄しやすくする
○免疫機能を高める
《悪玉菌》・・・大腸菌(有毒株)・ウェルシュ菌・ブドウ球菌など
○食べたものを腐敗させる
○毒性物質をつくりだし、腸内をアルカリ性にする
○有害物質が腸管から吸収され、血管を通り全身を巡る
○タンパク質を分解し、便として処理排泄する
《日和見菌》・・・バクテロイデス・大腸菌(無毒株)・連鎖球菌
○善玉菌、悪玉菌のうち、優勢な菌と同じ働きをする
腸内細菌の理想的な割合としては
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7。
善玉・悪玉と名前はついていますが、どちらもとても重要な菌。
毎日のように、善玉vs悪玉で縄張り争いがあり、腸内細菌のバランスが変わります。
よい腸内細菌の状態を保つには日和見菌を善玉菌の味方につけ、理想的な割合を保つことが必要なのです。
では、どうしたら理想的な割合を保つことができるの?
それはまた次回のお楽しみ~→腸活Part2へ つづく・・・