べにばな薬局のブログ

子宝

子宝カウンセラーの会講演より その3

2015年3月25日 水曜日

本来女性が持っている妊娠力を活かすために。

 

 

古賀先生は「奇跡のリンゴ」 無農薬リンゴの栽培を可能にした木村さんの言葉を

 

引用されました。「大事なことは目に見えない部分にある。」

 

つまり土の大切さですね。ヒトでも同じことが言えます。

 

体作りの大切さです。

 

しっかりした食事、糖質コントロール、サプリメントの利用など、

 

自分でできる事が沢山あります。

 

 

鉄分のこと

 

女性は月経などの影響もあり、貧血傾向の方が多く見られます。

 

鉄欠乏性貧血の症状の中で、特に

 

①  粘膜や皮膚の委縮と機能低下

②  月経異常、妊娠の維持や分娩に支障をきたす。

③  感染しやすい

④  寒がり

⑤  過酸化脂質の増加(つまり、酸化しやすい体)

⑥  溶血傾向(血が止まりにくい)

⑦  コラーゲン形成不全(コラーゲンを作りにくい ①とも関連する)

 

などは注目したいところです。

 

 

ビタミンDについて

 

体外受精の際に採取した血液と卵胞液に含まれるビタミンDの濃度を測定して

 

得られた結果、体内のビタミンD濃度が高い女性では 体外受精の妊娠率が

 

上昇していたことが解りました。

 

40才以上で、ビタミンDが多いほどAMH(卵巣の予備能力を知る手掛かり)が高い。

 

ビタミンD不足は習慣性流産のリスクが上がると言われています

 

ビタミンDによる着床改善の可能性が注目されています。

 

また、妊娠中に骨がもろくなる方の話も最近よく耳にしますが、

 

骨の健康にもカルシウムと共にビタミンDが必要です。

 

ビタミンDは週に2日位、数十分の日光浴で充分補えますので、

 

運動不足解消も兼ねて日中にウォーキングしましょう。

 

日光に当てた野菜やシイタケなども有効です。

 

 

 

 

ART(生殖補助医療)において、

 

どんなに培養力を高めても排卵までで決まると言われます。

 

妊娠の大きな決め手はいかに良い周期に刺激し、

 

最適な時期に採卵できるかということです。

 

主席卵胞が22㎜で採卵した場合は 38%   

 

18㎜で採卵した場合は24%と差が出ていることでも

 

採卵時期の見極めが大事なようです。

 

そうやって採卵したとしても、培養で卵や胚を良くすることはできません。

 

やはり、良い卵を作ることができるのは未来のお母さんです。

 

元気な精子を作ることができるのは未来のお父さんです。

 

子宝カウンセラーの会講演より その2

2015年3月20日 金曜日

着床前スクリーニングについて

 

着床前スクリーニングとは

 

体外受精、顕微授精において受精卵の異常を調べて正常なものだけを

 

子宮内に戻すことです。

 

習慣性流産の原因の約70%は原因不明と言われています。

 

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   またまた見にくい画像で・・・

   ちゃんとした資料をここで出せないのが残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

体外受精で何度も流産を繰り返すケースでは、

 

着床前スクリーニングは妊娠率を上げるのに有効な方法と言えるでしょう。

 

女性は着床しなかった事で自分を責めますが、それはほとんど関係ないと

 

いわれています。

 

実に7割以上が染色体異常で着床しないのです。

 

 

胚盤胞まで分裂したもので、染色体の数が異常なものは

 

30代でも約50%、43歳~45歳では70%以上もあります。

 

 

 

体外受精において、母体年齢と流産率を調べると

 

 35〜39歳  19.7%

40〜44歳  40.8%

45歳〜    74.7 %

           40歳を境に急激に上がっています。

 

 

 

染色体異常、例えばダウン症候群では70%が流産するといわれますが、

 

ダウン症で生まれた人は、かなり選ばれた人と言えるのではないでしょうか?

 

 

 

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  妊娠を通じての染色体異常の自然選択を表す氷山

  波線の上の部分が選択された割合。

  

 

 

 

 

 

 

 

妊娠継続の鍵は、胚なのか?内膜なのか?実際のところまだ解っていないようですが、

 

体外受精においては、凍結しておいて内膜の状態に合わせて移植した方が成績が良い

 

とのことです。

 

 

流産の確率を下げるためには、良い卵を取ること。 

 

 つまり、あなたが良い卵を作ることです。

 

染色体が正常なら70%は妊娠が継続するそうです。。

 

良い卵を作るためには、何といっても安全な食べもの、解毒、生活習慣の改善でしょう。

 

これは、体外受精でも、自然妊娠でも同じことです。

 

良い卵を作るのは、あなた自身です。

 

 

 

 

 

  子宝カウンセラーの会講演より その1

2015年3月19日 木曜日

先日行われた子宝カウンセラーの会での、古賀文敏クリニック院長 古賀文敏先生の

 

ご講演内容を、要約してお伝えしたいと思います。

 

 

「効果的なタイミング療法のために」

 

例えば、ウサギはほぼ100%の確率で妊娠します。

 

複数回交尾すると重複妊娠すらあり得ます。

 

(“プレイボーイ”のバニーガールのイメージは、こういうところから来ているのかもしれませんが。)

 

それ比べてヒトの妊娠率は20〜25%。

 

ヒトは他の動物と比べて、妊娠しにくい動物なのです。

 

(タイミングがちゃんと合ったとしても、4~5回に1回と言う訳です。

  それにいつもベストタイミングとは限らないですし。

  不妊症の定義が2年間妊娠できなかったら、というのもうなずけますね。)

 

 

そこで、効果的なタイミング療法のために知っておいて頂きたい事

 

*精子に比べて卵子の生存期間が短いので、排卵した時にはすでに精子が待機していること

 

 

*基礎体温(BBT)では、私達が思っているほど陥落日に排卵することは多くなく、

 

 低温最終日が一番排卵に近いということ

 

 

*妊娠のためには、精子の遡上(卵管膨大部まで上がっていくこと)が必要で、

 

 頚管粘液の多い時期が妊娠の確率が高いと言われています。

 

 実際に、排卵日の1〜2日前に頚管粘液量が最大になります。

 

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写真の写りが悪くてごめんなさい

薬局に来て頂いたら、きれいな資料をお見せできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BBTでは排卵日を推測することはできません。あくまでも過去を反省する目安です。

 

 家庭においては、BBT、頚管粘液、検査キットをうまく利用して排卵日を推測しましょう。

 

 

 

*理想的には、推測した排卵日の2日前、前日、排卵日の3日間連続して

 

 夫婦関係を持つこと。

 

 この期間毎日射精すると精子数が少なくなると心配されますが、正常精子群においては、

 

 毎日射精しても精子数、運動率は正常範囲であることがわかっています。

 

 また、乏精子症においては逆に精子の状態が良くなるとも言われています。

 

 

 

 

子宝カウンセラーの会  大阪 3/8

2015年3月11日 水曜日

 

 

古賀先生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日曜日は大阪で「子宝カウンセラーの会」の研修会でした。

 

今回の講師のおひとりは、福岡市内の古賀文敏ウィメンズクリニックの古賀文敏先生です。

 

学術的なお話もとてもすばらしかったのですが、先生のこだわりひとつひとつに大変感銘を

 

受けました。

 

べにばな薬局のお客さまも,過去にも現在も何人かお世話になっていますが、

 

皆さんがおっしゃる事は古賀先生はとても優しい、よく話を聞いてくださる、納得いく説明を

 

してくださる…という事。

 

先生は、シャネルのCEOが言う「ラグジュアリー」ということばの意味「ときめき」を

 

引用されましたが、先生の院内のこだわり、患者さんご夫婦に対する心遣いは

 

この「ときめき」を感じながら、希望に歩み寄って欲しいという気持ちの表れだと

 

思いました。

 

 

 

さて、次回は肝腎の学術的な講演内容をお伝えしますね。

 

 

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