べにばな薬局のブログ

漢方の話

華岡青洲 紫雲膏 作り方講習

2017年3月6日 月曜日

昨日は定休日。でも早朝から、岡山へ。 

 

製剤の研究会で、紫雲膏の作り方の講師でした。

 

 

 

 

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 筑肥線の車窓から

 

 

 

 

 

 

 

 

紫雲膏は華岡青洲先生創薬の軟膏です。

 

紫雲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華岡青洲先生は、世界で初めて全身麻酔を開発し外科手術を成功させた

 

偉大な江戸時代のお医者さんです。

 

有吉佐和子さんの「華岡青洲の妻」という小説は、この麻酔薬の人体実験を

 

体をはって支えた嫁姑のちょっと怖いお話しでもあります。・・・話がそれましたが。

 

「一家に一つ」の重宝な薬です。

 

講習はしてきたものの、気がつけば当店の在庫もこれっきり・・・。

 

あら、大変!! 明日はどうしても作らねば!

 

 

 

 

 

 

そのふらつきは・・・?

2017年3月3日 金曜日

今日は桃の節句

 

                                                            

3月3日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80代の女性が「2ヶ月ほど前からふらつくので病院にいって、

 

お薬をもらい毎日注射に通っているが、一向によくならない」とご相談でした。

 

よくよくお話しを伺うと、ふらつくと言ってもめまいの様なものではなく足元のふらつき。

 

東洋医学でいうところの腰膝酸軟。

 

つまり、

 

足腰に力が入らず、しっかり立てない。

歩くと直ぐ疲れ、膝や腰が痛くなる。

よくつまずく。

歩く時に足がしっかり上がっていない。

 

      などの症状に代表されるものです。

 

これは、腎が衰えることによる老化現象のひとつ。腎虚証ともいいます。

 

その証拠に、杖や手すりなどに摑まって歩くとふらつかないとおっしゃる。

 

そういうことであれば、苓桂朮甘湯やセファド-ルなどのめまいの訴えに

 

よく出されるお薬では効くはずもありませんね。

 

でも、その方「足がふらつく」と訴えていたそうなんですが・・・。

 

そこで、腎を補う漢方薬を差し上げ、足の筋肉をつける簡単な運動をお教えしました。

 

そんなに突然なるものですか?と尋ねられましたが、

 

徐々になっていたけれど、気がつかなかったのでしょうね。

 

バケツの水が少しずつ穴から抜けて、無くなって初めて気がつくみたいに。

 

人ごとではありません。私もしっかり補って、筋肉も鍛えておかなくっちゃ。

 

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