昨日は定休日。でも早朝から、岡山へ。
製剤の研究会で、紫雲膏の作り方の講師でした。
筑肥線の車窓から
紫雲膏は華岡青洲先生創薬の軟膏です。
華岡青洲先生は、世界で初めて全身麻酔を開発し外科手術を成功させた
偉大な江戸時代のお医者さんです。
有吉佐和子さんの「華岡青洲の妻」という小説は、この麻酔薬の人体実験を
体をはって支えた嫁姑のちょっと怖いお話しでもあります。・・・と話がそれましたが。
「一家に一つ」の重宝な薬です。
講習はしてきたものの、気がつけば当店の在庫もこれっきり・・・。
あら、大変!! 明日はどうしても作らねば!
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今日は桃の節句
80代の女性が「2ヶ月ほど前からふらつくので病院にいって、
お薬をもらい毎日注射に通っているが、一向によくならない」とご相談でした。
よくよくお話しを伺うと、ふらつくと言ってもめまいの様なものではなく足元のふらつき。
東洋医学でいうところの腰膝酸軟。
つまり、
足腰に力が入らず、しっかり立てない。
歩くと直ぐ疲れ、膝や腰が痛くなる。
よくつまずく。
歩く時に足がしっかり上がっていない。
などの症状に代表されるものです。
これは、腎が衰えることによる老化現象のひとつ。腎虚証ともいいます。
その証拠に、杖や手すりなどに摑まって歩くとふらつかないとおっしゃる。
そういうことであれば、苓桂朮甘湯やセファド-ルなどのめまいの訴えに
よく出されるお薬では効くはずもありませんね。
でも、その方「足がふらつく」と訴えていたそうなんですが・・・。
そこで、腎を補う漢方薬を差し上げ、足の筋肉をつける簡単な運動をお教えしました。
そんなに突然なるものですか?と尋ねられましたが、
徐々になっていたけれど、気がつかなかったのでしょうね。
バケツの水が少しずつ穴から抜けて、無くなって初めて気がつくみたいに。
人ごとではありません。私もしっかり補って、筋肉も鍛えておかなくっちゃ。
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